6月20日のカズレーザーと学ぶ。では、塗るだけで痩せる薬を教えてくれましたので紹介します。
皮膚に塗るだけで痩せる薬
皮膚に塗るだけで痩せる薬の研究は、Scienceにも掲載されており、3年以内に実用に向けて研究されているそうです。
元々は糖尿病のインスリンの研究から見つかったものだそうで、2型糖尿病になってしまう原因はインスリンの効き目が悪くなって、血糖値が上がってしまうというもの。この一番の原因は肥満。
普通の人の免疫を見ると「良い免疫」と「悪い免疫」があり、良い免疫の方に傾いているので、インスリンの効き目や脂肪燃焼効果も高めてくれます。肥満になると悪い免疫細胞が増えて、良い免疫細胞が減ってしまいます。するとインスリンの効き目が悪くなり、糖尿病を引き起こしてしまいます。
これを逆手を取ると悪い免疫を良い免疫に変えてあげると、2型糖尿病が治るという考えで、このTSLPが発見されました。
TSLPとは?
腸や皮膚などで作られる免疫ホルモンです。細菌などの外部から侵入者が入ってくると、上皮細胞がTSLPを出し、TSLPが免疫細胞を活性化させるというもの。それと同時にTSLPは良い免疫細胞を増やす働きがあります。先生はTSLPを投与することで、2型糖尿病が治るのではないかという仮説の元でマウスの実験を行われました。
マウスに10週間 高脂肪食を与えると肥満になるのですが、そこでTSLPを与えたところ、マウスは急激に痩せていきました。
その痩せた理由というのが、皮脂がたくさん出ることで、脂質を体外に排出し痩せるというメカニズム。
TSLPは皮膚にある皮脂腺を刺激して、たくさん皮脂をださせる働きがあり、皮脂腺がないマウスはTSLPを投与しても痩せませんでした。
このことから、TSLPを投与することで、皮脂腺を刺激し皮脂腺から脂を出すので、皮脂腺は脂質分を血中から集め、さらに血中脂肪が減ってくると皮下脂肪や内臓脂肪からも供給され、その結果痩せていくというもの。
TSLPの実用化は?
TSLPはタンパク質なので経口摂取だと分解されてしまうので、注射など直接体内に打つ必要があります。しかし、TSLPはアレルギーの原因にもなりますし、病院に行かないといけないのでハードルが高くなってしまいます。
先生が実用化に向けているのが、体内でTSLPを作らせるというもの。
上皮細胞にTSLP作らせるのを促す、ビタミンD化合物を塗布することで、脂を出して痩せる薬の実用化を目指されています。
将来的にはビタミンD化合物の薬を塗れば、痩せることができるようになるかもしれません。
ただし、このビタミンD化合物とビタミンDは別物で、ビタミンDは過剰摂取すると人体に毒性を示すので、一般的に売られているビタミンDを過剰摂取したり皮膚に塗布するのはやめてください。
まとめ
ぜひ参考にしたいと思います。
コメント