4月23日のカズレーザーと学ぶ。では、無限に髪を増やす新技術「毛包オルガノイド」を教えてくれましたので紹介します。
薄毛になるメカニズム
男性ホルモンのテストステロンが血液の中に流れていますが、髪の毛のところから出てくる酵素とくっつくことで、ジストロテストステロンに変換されます。
ジヒドロテストステロンは毛根にダメージを与えることで、髪の毛が細くなって抜けてしまいます。
女性でも加齢によって男性ホルモンが増えることで、頭頂部から薄毛になっていくFAGAの発症が起こります。
また、若い女性でも過度なダイエットで栄養が行き渡らずに薄毛になってしまうこともあります。
育毛剤も毛包が生きていれば効果が期待できます。
代表的なものでミノキシジルとフィナステリドがあり、ミノキシジルは血管を広げて栄養がいきやすくし、直接毛根の細胞に作用して髪の毛をはやすシグナルを出させます。フィナステリドは毛根から出てくるAGAの酵素を減らしてくれます。
今までは毛包がなくなっているともう髪を生やすのが不可能と思われていましたが、新技術の毛包オルガノイドが開発されました。
毛包オルガノイド
毛包オルガノイドはマウスの上皮系細胞と間葉系細胞を取り出し、細胞をつなぐタンパク質と混ぜ合わせて培養することで、10日目には髪の毛のようなものができ、30日まで育てると5㎜まで伸びる様子が確認されました。
つまり毛のクローンを作ることができたということです。
そして、その毛のクローンをマウスに移植すると、発毛と脱落を繰り返し、普通の毛のようになることが確認されました。
人の毛でも髪の毛に似たような組織が作れることが確認されていますが、まだ少し見栄えが悪いので、それを実用化するために研究されているそうです。
将来的には後頭部から10本ほど髪の毛を採取し、培養すれば植毛ができるようになるとのことです。
まとめ
この技術はぜひ実用化してほしいですね。
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